親のデイサービスへの送迎や買い物の付添いのために仕事を休まなければならない⽇があるのですが、パートでも取得できる介護のための休暇制度はありますか。
適⽤除外要件に該当しなければ、介護休暇制度が利⽤できます。
介護休暇とは、年度内(通常4⽉〜翌年3⽉)に要介護状態にある対象家族が1⼈当たり5⽇間、2⼈以上であれば10⽇間の休暇を取得できる制度です。
1⼈の対象家族の1つの要介護状態につき原則として⼀度しか取得できないため、ある程度⻑期間にわたって介護が必要なときにしか利⽤できません。
⼀⽅、短期間の介護が必要になった場合には介護休暇制度が有効です。
介護休暇を取得できるのは、要介護状態にある対象家族を介護、もしくは世話する労働者です。「世話」には、通院の付き添いや対象家族が介護サービスの提供を受けるために必要な⼿続きの代⾏などが含まれます。
介護休暇を取得するためには、事業主に対して対象家族が要介護状態にある事実や介護休暇を取得する年⽉⽇を明らかにして申出をすることが必要です。
⽇雇労働者以外の労働者には介護休暇の取得が認められるため、パート・アルバイトなどの⾮正規労働者にも認められます。ただし、①継続雇⽤期間が6か⽉未満、②週の労働⽇数2⽇以下、の者については、介護休暇の取得ができない労働者について定める旨の労使協定が締結されていれば対象外とされます。
つまり、継続勤務が半年以内または週2⽇以下勤務のパートは、除外者について定められた労使協定の有無を確認する必要があります。