今、保育士不足が社会的にも大きな問題になっています。
保育士資格は持っていても、保育士としては働いていない人のことを、「潜在保育士」と言います。この人数もかなりの数に上ります。
以前は保育士をしていたけれど、結婚や出産を機に辞めてしまった方、一度他の仕事に就いたものの、保育士をやりたいと思った方、そんな方がたくさんいらっしゃいます。
そういった方は、積極的に保育の世界に復職したり、飛びこんだりしましょう。
保育の現場から離れた期間、保育とは別の場にいた期間は、決してムダにはなりません。それはその人に必要だった持ち時間で、そこでの体験や経験を通して気づかされたことがあるはずです。
保育現場から離れた期間のことを「ブランク」と言うのではなくて、大事な「充電期間」だと思い、自分の人生をもう一度洗い出していってはいかがでしょう。これまでの時間は、本当に就きたい仕事にチャレンジするための期間だったのかもしれません。
他の場所での社会経験や家庭での親としての経験は、保育の現場にも大いに役立ちます。特に親になると、今まで見えなかった世界が見えてくる、聞こえてなかった声が聞こえてくる、そんな変化を感じます。
将来、子育て中のたいへんさは「あれは、一瞬の出来事だったね」と思うようになるはずです。子育ての現場も、保育の現場も、瞬間、瞬間で子どもは二度とない成長を見せてくれます。保育士も長く現場にいると、そういうことをふと気づき、懐かしく振り返るときがやがてきます。
一般企業から保育士の道をめざすのもいいでしょう。もちろん好きなだけじゃ務まらない仕事ですが、「子どもってかわいい」、「子どもとふれあいたい」という気持ちがあれば、たいていのことは乗り越えていけるものです。
今の環境や状況に負けることなく、保育士の夢をカタチにしましょう。