保育士として最大の喜び
スポンサー

保育士として働くなかで、涙が出るほどうれしい瞬間があります。

それは、赤ちゃんで言うと、0歳児がつかまり立ちから、自分の力で立つことができた、初めての瞬間です。その一瞬に立ち会えると、「今ここに、この子のパパ・ママもいたらいいのに」と思ってしまいます。

言葉も同じです。たとえば初めて話した言葉が、「テンテ(先生)」だったときには、思わずギュッと抱きしめてしまうほどうれしいです。

初めてトイレでちゃんと用をたしながら、子どもが自分のおしっこを見て、「でたー」と喜ぶ様子に共感できたとき、保育士が「でたね!」と言葉を添えるとニッコリとうれしそうな顔をします。

子どもの世界は、あれも初めて、これも初めて、と「初めて」がいっぱいなのです。たった一度の子ども時代の発達過程に立ち会わせてもらえることは、保育士として最大の喜びです。

多くの子どもやそのお母さんお父さんに出会うことは、その一つひとつが自分の大きな財産になります。そして新しい出会いに、初めての体験にドキドキ・ワクワクします。

この「ドキドキ・ワクワク感」というのは、子どもたちの毎日と一緒だということです。子どもたちは毎日が人生で初めてのことの連続で、
「今日は1日何をしよう?」
「これからどんな面白いことが待っているんだろう?」
と楽しみにし、ドキドキ・ワクワクしているのです。

どんなことにも、何か気づこうとするのか、何か気づけるのか。「気づき」は、「ドキドキ・ワクワク」する感覚がなければ、得ることはできません。どんな素敵な景色も意識して見ようとしなければ見えてこないのです。

子どもたちだけでなく、その保護者たちとも保育を通して「ドキドキ・ワクワク感」を共有することで、みんなの力を巻きこんでいくことができます。子どもが感じるような「ドキドキ・ワクワク」の輪を広げられるのも、保育という仕事の醍醐味です。

人との出会いは、人生を豊かなものにしてくれます。

子どもたちが笑いころげる姿は、本当に幸福そのものの風景です。そこにいつも身をおきながら、人の成長の軌跡を一緒にたどりながら、感動し、喜びにあふれた毎日を送れるのが保育士の仕事です。

今、保育士をめざしているみなさんも、ここでしか味わえない感動の体験、ここでしか出会えない素晴らしい人たちとの日々を通して、保育士という素敵な夢を大きく叶えましょう。

スポンサー