契約社員の更新時の契約変更や定年をめぐるトラブル

更新時の契約変更や定年をめぐるトラブルにどう対処すればよいのでしょうか。

労働者に不利益となる場合、納得してもらうことが⼤切です。

契約を更新するにあたって、労働条件を改善、あるいは前回と同等の内容とする場合は⼤きなトラブルは⽣じないでしょう。

しかし、労働者にとって不利な条件で契約を更新するとなると、そうはいきません。たとえば次のようなものが挙げられます。

・賃⾦を引き下げる契約

・就労時間の延⻑をする契約

・就業場所を変更する契約

・以後の契約更新回数に制限を設けた契約

・「今回の契約をもって契約を終了し、次回の契約更新はしない」という雇⽌めつき契約

労働条件の低下について、労働者がその内容に同意しているのであれば問題ありません。

ただし、容易に納得してもらえないケースも考えられますから、強引に事を進めずに慎重に話し合うことが⼤切です。

また、契約社員の場合、契約期間の間に会社の定年年齢を迎えることもあります。あらかじめ契約書に「契約期間中に定年を迎えた場合は、満60歳に達した⽇をもって契約期間を終了する」などといった⼀⽂を盛り込んでおいて、労働者に定年制があることを認識しておいてもらうようにするべきです。