子どもを持つ保育士は、「仕事人」として保育をする
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子どもを持つ保育士にとって、オンオフの切り替えは重要なことです。

それは、
「保育園の門をくぐったら仕事人になる」
「園を一歩出たら、仕事のことは一切忘れて、家庭へと頭を切り替える」
ということです。

オンオフの切り替えを自分なりにできるようになれば、子育て中のつらいことや葛藤も、乗り越えていけるのです。それは一般の社会や仕事でも同じことです。

仕事を家庭に持ち帰ってしまうと、子どもはイラッとします。子どもが寝てからやるのはいいと思いますが、家でも仕事をしていると、相手になってもらえないと不満がたまっていきます。

どうしても急いでいるときなどは、
「ごめんね。でも、終わったら一緒にお風呂に入ろうね、寝ようね」
というような言葉を添えるか添えないかで、子どもの気持ちはまったく違ってくるものです。

働きながら子育てをするとき、その忙しさのなかに子どもも巻きこむわけですから、その都度、気持ちを伝えていくことが必要です。

お母さんだから、女性だからではなく、一人の人間として自分の一度きりの人生を生ききるには、働き続けることで得られる学びがとても大事です。

自分が社会によって生かされていると実感すること。
自分の力を社会で実践し続けること。

その覚悟がなく、何も自分のなかで芯になるものがないと、
「結婚して気づいたらママになっちゃった!!」
「急いで預けるところを探さなくちゃ!!」
と流されていってしまいます。

生きるとは、そんなことじゃないです。たとえ必死に働くことでわが子に寂しい想いをさせたとしても、良かったこともつらかったことも含めて、両親は自分たちを責任持って育ててくれたと、いつかわかってくれる日がきます。

子育てしながら仕事をし続ける自分の姿を子どもに見せながら、今だけではなく、将来のことを見すえて頑張るのです。

また、育児休暇というのは、もちろん取得して当然の権利なのですが、その後ろにあるのは、支えてくれている職員がたくさんいるからこそ使える権利だという事実です。休んでいる間に、自分の代わりになって多くの保育士や職員が園を支えてくれているからこそ、自分はわが子と向き合って育児をすることができるという感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

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