お客さま感覚では成長できない
派遣会社は、あなたの仕事探しのパートナーとなる存在です。派遣会社には、派遣社員をサポートする体制がいろいろと整っているのが普通ですし、それを頼りにしてください。
だからと言って「してもらうのが当然」という態度では、良好なパートナーシップは築けません。派遣会社とは密にコミュニケーションを取ってください。
新しい職場に出勤する際の確認連絡や、突発的に欠勤しなければならなくなったときの連絡が必要なのはもちろんですが、それ以外にも日頃からまめに連絡を取るようにするとベターです。
たとえば、給与を受け取った派遣社員から、「ありがとうございました。引き続きがんばります」と、わざわざお礼の連絡があると、嫌な気がするわけはありません。
派遣会社の担当者も人間です。人材派遣事業には仕事として取り組んでいるので、けっしてふだんから派遣社員の皆さんの感謝の言葉を期待しているわけではありませんが、やはり「ありがとう」の一言があればうれしいものです。次はもっとサポートしようという意欲も湧いてきます。
どうか、あなたのパートナーをやる気にさせるような言動を、日頃から心がけましょう。
トラブル・悩みはすぐ相談
それから、職場で何かあればすぐに相談しましょう。契約以外の仕事を押し付けられる、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントがあったというようなときは、すぐに報告・相談してください。
それ以外にも、ちょっとした疑問があったり、納得できないことがあるのに、職場では言いにくいというようなことも、相談して構いません。一緒に解決策を考えます。
何事も一人でかかえ込んでいたところで、すばらしい結論が出ません。そうではありませんか?たいていの問題は、気づいたときにすぐに対処せずに、しばらく放っておいたせいでおおごとになるのです。
派遣社員にも、「報告・連絡・相談=ホウレンソウ」は必要です。派遣先企業でもそれは求められますが、毎日は顔を合わせない派遣会社の担当者にこそ、まめにホウレンソウをしましょう。
スキルを高めると仕事はやりやすくなる
それと、派遣会社から仕事の案内があった際、「あの仕事は嫌、その仕事も嫌」と拒絶ばかりしているようでは、なかなか仕事を決めることができません。
派遣の仕事は、あなたの希望に沿って選べるのが大きなメリットですが、1から10まで何もかもがあなたの理想どおりの仕事など、そうそうあるものではありません。何もあなたがもっともこだわっている条件について譲歩しなさいと言っているわけではありません。多少の懸念点には目をつぶり、チャレンジしてみる姿勢も必要ということです。
派遣会社の担当者も人間ですので、それこそ長く仕事についてくれて、実績をあげてくれている派遣社員とは、人間同士の信頼関係ができていきます。そうすれば、派遣会社としても条件のいい仕事をどんどん案内しやすくなります。
たとえば、同じ職場で今の仕事についてもらっている限り、なかなかその人の待遇を改善できないと判断すれば、その人にはその職場を離れてもっと、待遇のいい新しい仕事についてもらう。そして、その人が抜けた後に新人派遣社員を入れるというケースです。
地道に評価を積み重ねようと努力している人を、派遣会社は絶対に大切にします。
派遣会社の利用価値があなたにとって高くなるかどうかは、あくまでもあなた次第です。良好なパートナーシップを築けば築くほど、派遣会社の利用価値がアップします。派遣会社と派遣社員が互いに相手を尊重し、頼りにするような関係になれば、はるかに仕事をしやすくなるでしょう。
POINT
・派遣会社とのコミュニケーションも仕事の一部である。
・派遣社員にも「ホウ・レン・ソウ」は必要。
・派遣会社とのパートナーシップが仕事をどんどんやりやすくする。