派遣で働く上で忘れてはならない大切なこと

約束は必ず守り、メールもマナーをわきまえて返信する

いざ派遣の仕事がスタートしたら、注意することがいくつかあります。最も大切なのは、最初に決めた約束を守ること。特に「この仕事はいつからいつまで」と派遣期間を定めているはずですが、この期間満了までは決められた時間、決められた日はしっかり出勤して仕事をすることです。それが、派遣で仕事をするための一番の基本です。

時々見受けられるケースですが、黙って仕事を途中で投げ出していなくなってしまうというのは、絶対にやってはいけません。

派遣会社としては、本当は契約期間をまっとうしてほしいのですが、どうしても契約期間の途中で辞めたいということであれば相談に応じてくれます。必ず担当者に連絡を入れて話をしてください。

その他、派遣会社によっては、派遣社員に、就業開始してまもないうちは前日および当日朝に、確認連絡をメールで入れてもらうようにしています。病気やけがなどの突発的な事情で欠勤する場合にも、必ず派遣会社への連絡が必要です。

ここで、一つ注意点を挙げておきます。最近では、スマートフォンや携帯電話からメールで以上のような連絡を送ってくるケースが多いのですが、自分の名前、担当者の宛名を省く人がけっこういます。

友人・知人とのメールのやりとりでは、互いに相手の名前やアドレスを登録してあるので、送信者と受信者の名前をいちいち記したりはしませんが、仕事のメールはあくまでフォーマルな連絡です。「〇〇会社〇〇様」という宛名や、「現在、〇〇会社で就業している〇〇です」といった差出人の名前を明記することが社会人としての常識です。

派遣のお仕事5原則

それから、契約期間をまっとうするということにも深く関わるのですが、体調管理は自分の責任でしっかり行うこと。

契約期間の途中で体調を崩してしまい、何日も欠勤しなくてはならなくなったり、仕事を辞めなければいけなくなると、契約期間満了まで働くという一番の基本を守れなくなります。食事や睡眠に気をつけて健康を維持するというのも、社会人に求められる当然のスキルです。

仕事をスタートした派遣社員に心がけてほしいこととして、次の「お仕事5原則」があります。

お仕事5原則

①挨拶はしっかり

②時間を守りましょう

③3ルールを守りましょう

④誠実就業=日々成長

④健康管理にも注意しましょう

5番目の健康管理については今しがた述べたとおりですが、①〜④についても同様に必ず守ってください。

まずは①の挨拶。

挨拶というのは健康管理同様、社会人の大切なスキルです。挨拶に好感を持たれるだけで、「あの人がいると職場が明るくなるね」という評価を受けて、スキルが足りない分を補ってくれることさえあります。

特に「おはようございます」、「よろしくお願いします」、「お疲れ様です」、「ありがとうございます」、「お先に失礼します」の5つは挨拶の基本です。しっかり声に出して言うようにしましょう。

次の②と③も、社会人に必ず求められることです。

時間にルーズだと、せっかくいい仕事をしていてもそれだけで信用を失くす場合もあるので、注意してください。また、ルールについても同様です。特に服装の指定や休憩時間、喫煙場所、備品の後片づけなどは職場ごとに異なるルールがあります。

仕事に入る前にしっかり確認して、周りの人に迷惑をかけないようにするといいでしょう。

働く人としてスキルをあげていく

最後に、④の誠実就業とは、文字通り誠実に仕事に取り組むということです。

これは、単に指示された仕事をこなすことを指しているわけではありません。もちろん、指示された仕事はきちんとこなしてほしいのですが、昨日より今日、今日より明日、というふうに、よりスキルを上げていくように心がけてください。

スキルを上げるというのは、同じ仕事がもっと上手に正確にできるようになった、もっと速くできるようになった、といったことです。

そうすればあなた自身も仕事が面白くなりますし、日々モチベーションが上がります。派遣先企業からの評価も上がり、契約期間の更新や昇給につながることも多々ありますので、あなたの得になります。

仕事ですから、楽しいこと、楽なことばかりではなく、苦しいことや辛いことも時にはあります。それが不当なことや、理不尽なことであれば、すぐにでも派遣会社に相談すれば解決できます。

そうではなくて、あなた自身のミスや力不足によって起きたことであれば、何とか乗り越えていってください。オフタイムを上手に使って、自分自身の活力になる方法を何か見つけて、仕事に邁進してください。

POINT

・契約期間をきちんとやりとげることが信用につながる。

・メールもマナーをもって送る習慣をつける。

・働く人として成長するために、誠実にスキルアップを目指す。