派遣の仕事-チャンスを逃さないための基本のマナー

メールの受信環境を確認しておく

派遣会社からの仕事の案内は、登録に行ったその日にその場で受ける場合もありますし、後日改めてメールや電話で受ける場合もあります。

もし「後日改めて」と言われて、1週間ほど待っても連絡がないようであれば、派遣会社の担当者に自分から電話をかけて問い合わせてみるといいでしょう。派遣社員本人からの問い合わせは、それだけ仕事に対する意欲を表すことになるので、派遣会社の評価が高くなります。

なお、最近は派遣会社からせっかくメールで仕事の案内をしているのに、そのメールが届かない、登録した本人もそれに気づかずにずっと待ち続けているというトラブルが時々発生しています。

これは、スマートフォンや携帯電話のセキュリティ対策が厳しくなっていて、安全であると識別できないメールが送られると、すべて迷惑メールとして拒絶や削除されてしまうことが原因です。

スマートフォンや携帯電話は、設定によって、特定のアドレスからのメールを安全とみなして、正常に受信するようにできます。派遣会社から来るはずのメールの発信元アドレスをあらかじめ確認しておき、そこから送られるメールを間違いなく受信できるように設定を変更しておくことも大事です。

さて、無事に仕事の案内についての連絡を受けたら、まずは「ご連絡ありがとうございます」の一言を。これもあなた自身の評価を上げる大切な心遣いです。

意思表示はしっかりと

次に、仕事の内容や条件についてしっかりチェックし、確認してください。勤務地や勤務時間、毎日の勤務ではない場合は1週間のうちの何曜日が勤務日か、いつから始まっていつ終了する仕事なのか、時給はいくらなのかといった点が主なチェックポイントです。

受け取った内容に疑問点があったり、自分が登録の際に伝えた希望と大きく異なっているという場合は、きちんと質問しておくことです。ここで疑問を解決しておかないと、仕事を始めてから納得できなくなり、仕事を続けることができなくなる可能性もあります。何事も最初が肝心。疑問点や納得できないことは、この段階ですっきりさせておくことを忘れないでください。

派遣会社としても、いい加減に受け取られるより、きちんと確認した上で質問を受けるほうが、その人の仕事への意欲を感じられていい印象をもちます。けっして迷惑がったりすることはありません。

案内された仕事について十分理解できたなら、イエス・ノーの返事をはっきり伝えます。この仕事は受けられないという場合も、理由を明確にした上でそう言えば、悪い印象をもたれることはありません。

また、他の派遣会社からの仕事が先に決まってしまったなどの事情があるなら、その旨を告げてください。自分の意思表示をはっきりしてくれないと、派遣会社もあなたに何をしたらいいか判断がつきません。速やかに自分自身の意思決定をして、それを伝えるように心がけることです。

仕事の変更・案内不要の場合は言葉で示す

それから、派遣社員登録をしたものの、自分自身の状況が変わって派遣の仕事をする必要がなくなったとか、働く条件を変えざるを得なくなったというケースもあるかと思います。

そのときはできるだけ早い時点で、自分から派遣会社に連絡を入れましょう。派遣会社の担当者としては、自分の担当している派遣社員にはできるだけはやく働いてもらいたいというのが本音です。

そのため、仕事が決まるまではたくさんの案件を案内してくる可能性もあります。あまりにも仕事の案内が多すぎて対応しきれないと感じたら、「仕事の案内はもう大丈夫です」と言ってください。

くり返しになりますが、その人から反応がなくて、何を考えているのか、いったいどうしたいのかがわからないと、派遣会社のほうでもどう対処したらいいのかがわかりません。

派遣会社はあなたの仕事探しのパートナーとなってくれる存在です。ですからあなた自身の考えを常にしっかりと伝えることを、いつでも忘れないようにしましょう。

POINT

・仕事の案内が受け取れる環境であることを確認しておく。

・疑問点はすぐ解消し、意思表示はしっかりとする。

・仕事の変更や案内不要の場合は言葉で確実に伝える。