派遣労働の大まかな流れ

派遣登録〜卒業の流れ

ここでは、派遣の仕事をどのように始めるのか、また、夢や目標を達成し、もう派遣で働く必要がなくなったときにはどのように卒業していくのかをお話しします。

登録型の派遣にはまず、派遣社員としての登録が必要です。細かい話をすれば、派遣社員登録の前に、派遣会社に連絡を入れて登録予約をするところからスタートします。まっさらの状態からスタートして、一つの仕事が契約期間満了で終了するまでの流れをざっくりと追うと、次の7段階になります。

派遣労働の流れ

①登録予約

一般的には、派遣会社の募集広告に対して、電話かメールで行います。

②面談・派遣社員登録

派遣会社に行き、面談など所定の手続きを経て派遣社員登録が完了します。

③派遣会社からの仕事の案内

派遣社員登録の際、すぐに仕事を案内される場合もありますし、電話やメールによって後日案内される場合もあります。

④派遣社員と派遣会社の双方の合意

希望すれば就業前に職場見学ができる場合もあります。疑問点があればこの段階でしっかり確認し、いよいよ仕事が決定します。

⑤仕事開始(派遣会社との雇用契約も開始)

登録型の派遣では、仕事開始と同時に派遣会社との雇用契約もスタートします。就業条件通知など、そのための手続きがあります。

⑥就業

就業中は、派遣先企業の指揮命令を受けて仕事をします。仕事上の悩みや疑問があれば、派遣会社に相談できます。

⑦契約期間満了(派遣会社との雇用契約も終了)

契約期間満了と同時に、いったんこの仕事は終了します。ただし、派遣社員と派遣先企業の合意のもとで契約を更新し、仕事が継続される場合もあります。また、この仕事が終了しても、派遣会社から次の仕事を案内される場合もあります。

7段階の最後、⑦の契約期間満了の段階で、契約更新ということになれば、そのまま同じ職場で同じ仕事を継続します。ここでその仕事が終了ということになれば、また③〜⑦のプロセスを繰り返し、次の仕事につくことになります。

卒業しても働いてくれた人は大切な仲間

以上が、派遣で仕事を続けていく場合の流れです。もし、正社員としての就職が決まったり、独立・起業や自分が目指す世界でのプロデビューなど、目標達成のめどが立ったという場合には、契約期間満了のタイミングで派遣社員は卒業です。

派遣会社にその旨を伝え、次の仕事の案内は必要ないことをはっきり伝えましょう。その際の対応は派遣会社によって様々ですが、本人から特に申し出のない限り、半永久的に派遣社員としての登録を残していますので、いつでも復帰可能です。もちろん、本人の希望があれば登録を完全に解除することもできます。

卒業していった元派遣社員に対しても、キャリア・コンサルティングや職業紹介、独立・起業相談、各種研修などで支援する派遣会社もあります。また、会社主催の派遣社員向けイベントや懇親会にも招待し、卒業後も一緒に働いた仲間として交流する機会を設けている会社もあります。

卒業したらそれで人間関係も終わりというのではなく、その後の活躍を知らせてほしいですし、他の派遣社員たちの目標になってくれればそれ以上の喜びはありません。

POINT

・派遣で働きたい人はまず派遣会社に登録する。

・雇用契約が始まるのは、就業が決定したときから。

・契約期間が終了すれば、派遣会社の雇用契約も終了する。