派遣の仕事で、高評価、時給アップをしてもらう方法

派遣社員のランクは職務能力+人当たりの良さで決まる

派遣社員のランクづけは、何を基準に行われるのでしょうか。いわゆるスキルの高さ、たとえばワードやエクセルを完璧に使いこなせるとか、英語の翻訳ができるとか、CADで設計図を描けるなど、他の人は到底及ばない特技をもっていればいいのかというと、実はけっしてそうではありません。

もちろん、世の中でニーズの高い特技をもっていることは、大きなプラス要素になります。しかし、無愛想でズケズケと発言し、人から疎まれるような態度を取る派遣社員は、やはり実在の世界ではスキルが高いとは言えないのです。

「こんな人が職場にいたら、雰囲気が明るくなりそうだな」と人に感じさせることが仕事の上では重要ですが、まさに職場で派遣社員がもっとも求められるスキルとは、それではないでしょうか。

具体的には、笑顔の対応ができるとか、はきはき挨拶してくれるとか、電話の対応で相手を安心させるとか、そういったことです。

人のもっていない特技などなくても、これらの要素をもつ派遣社員は、どの企業、どの職場に派遣しても評価が高く、満足度も十分という結果になります。

もちろん、ただ愛想がいいとか、人当たりがいいとか、そういう単純なことではありません。職場を明るくできる人というのはたいてい、根本的に考えかたが前向きで、仕事に誠実に取り組み、スキルアップのために努力できます。

また、周りの人への目配りもできて、必要なときにジャストタイミングで必要なことをしてくれるという信頼を勝ち取れます。そういったことの総合評価として、特AランクやSランクの評価がつくのです。

契約を更新するときは時給アップのチャンス

職場での評価が少しずつ上がれば、それに伴い、時給も少しずつ上がっていきます。たとえば2ヶ月ごとに契約を更新するという仕事であれば、2ヶ月に1度、評価をされて、その結果として時給アップのチャンスが巡ってくることになります。ぜひともそれを目標にして、自分がどんな考えかたや態度、立ち居ふるまいをすれば周りの人に喜んでもらえるのかを日々考え、実践してください。

ただし、時給アップについては、派遣会社から提案される場合もありますが、派遣社員が自分から申し出て交渉しないと、提案してもらえない場合もあります。契約の更新や、次の新しい仕事の案内というタイミングに、自分からこれまでの成果などをアピールすることも時には必要です。

それと、派遣会社には教育研修制度など、何らかの形でスキルアップを支援する制度が設けられています。こうした制度は、仕事のオフタイムを使う必要がありますが、積極的に活用すればその分自分に跳ね返ってきます。

単に知識や技能が身につくというだけでなく、それが自分の自信となって職場でもにじみ出てくるようになるので、それが人に伝わり、輝いて見えるようになるのです。

ぜひとも派遣の仕事を通して自分を磨き、仕事を充実させて、収入アップも実現してください。そうすることが、オンタイムだけでなくオフタイムを充実させて、あなたの人生そのものを豊かにするはずです。

POINT

・職場の人から「一緒に働きたい」と思われる人になろう。

・仕事がいくらできても、印象が悪ければ評価は上がらない。

・契約更新時に、派遣会社に時給アップの交渉をしてみよう。