技能実習制度とはどんな制度なのでしょうか。注意点があれば教えてください。
⽇本の企業が、開発途上国の⽅々を受け⼊れ、技能や技術等の修得をめざす制度です。
技術実習制度とは、日本で開発された技能、技術、知識等を開発途上国へ移転し、⼈材育成を⽀援する事を⽬的とした制度です。
かつての技能実習制度では、技能実習⽣が単純作業をするための労働者のように扱われていたことが問題視されていました。
また、⻑時間労働や賃⾦の不払いといった問題も起こり、諸外国から批判を浴びました。
現在では、技能実習⽣の法的地位の安定が確⽴され、⼊国1年⽬からの労働基準法や最低賃⾦法等が適⽤されることに注意が必要です。
また管理団体の指導、監督、⽀援なども技術実習が終了するまで(最⻑で3年間)⾏われます。
外国⼈に対する現状の改善を⽬的として施⾏された技術実習制度ですから、外国⼈に対する不正⾏為は厳しく罰せられます。
たとえば、外国⼈を受け⼊れる際にパスポートを預かる事や、賃⾦の不払いなども不正⾏為と認定される可能性があります。
過去には実際に実習実施機関において外国⼈技能実習⽣の失踪防⽌などと称してパスポートや外国⼈登録証明書を保管する事業主が多数存在しました。
他にも、①偽造⼜は変造⽂書等の⾏使や提供、②保証⾦・違約⾦の徴収等、③暴⾏・脅迫・監禁などの⾏為はペナルティの対象となり、場合によっては⺠事上の賠償責任などを追及される可能性もあります。