パートタイマーの能⼒開発や教育訓練

パートタイマーのスキルをアップさせるために、能⼒開発や教育訓練をさせたいと思っているのですが、可能でしょうか。

法律上も努⼒義務が課されており、教育訓練を実施させることが望ましいといえます。

パートタイマーを補助業務者として雇⽤する場合や、パートタイマー⾃⾝もそうした雇⽤形態を望む場合は別ですが、会社としてパートタイマーの能⼒を積極的に業務に活かしたいと考えている場合、能⼒開発や教育訓練の実施を検討することも必要になってきます。

パートタイム労働法も、通常の労働者との均衡を考慮しつつ、その雇⽤する短時間労働者の職務の内容、職務の成果、意欲、能⼒および経験等に応じ、当該短時間労働者に対して教育訓練を実施するように努めることを、事業主に求めています(パートタイム労働法10条)。

能⼒開発や教育訓練を実施する場合、外部の研修に参加したり社内に教育係を置いて実際の実務に添って訓練を⾏うといった⽅法がありますが、何よりもまずパートタイマーがそのような機会に参加しやすい環境を作ることが重要になります。

たとえば、研修の種類や⽬的、流れなどが把握できるような表を作成したり、訓練に参加することによって従事できるようになる仕事内容を明確にしたり、賃⾦体系の中に技能給を組み込んだりといったように、パートタイマーが⽬標意識を持って研修や訓練に参加できるような体制づくりを検討すると効果的です。