保育士は、年齢ごとの子どもたちの成長と常に向き合う
スポンサー

今の保育の現場や子育ての環境は、子どもの自己肯定感を育んであげられているでしょうか?

子どもが、「もうイヤ!」、「できない!」と自分の感情に素直に言葉を発して、だだをこねるとき、
保育士や親が、
「何してるの!」
「なんで言うことを聞かないの!」
「早くしなさい!」
と責めてしまってはいないでしょうか。

小さな子は、いったん思うままに感情を出してしまっていいんです。

もし、保育士や親がそこで優しく、「どうして?」と尋ねてあげたら、
そこから自分で考えて、自分の言葉の引き出しを開けて、
「だってね。~~なんだもん!」
「~~って思うの。だからできないの!」
と返してくれるようになります。

それから、少しずつ上手に自分の感情を表現できるようになっていきます。その過程を経ることで、子どもに気づきを与えられるのです。

自分の言葉を口にしながら、
「だから、先生はこう言うんだな」
「パパもママもそう言っているのは、このためかな」
と周りの人の感情にも気づき、
「わかった!じゃあ今度はこうしてみよう!」
と自分で考えて行動できる子に育っていきます。

自分の言葉で自己表現ができる子どもになるという、その土台をつくるのが、保育士の関わる期間なのです。

ここでしっかりとその土台をつくっておかないと、人生のなかで拾わなければならない「忘れ物」を残してきたまま育ってしまうことになります。

あとから大切な「忘れ物」に気づけば、そこからまた拾いに行けばいいとはいえ、それを取り戻すのには、どれだけ膨大な時間と苦労がかかることでしょう。

こんな経験を子どもたちにさせたくはありません。

あまりに忙しく、慌ただしいために、子どもときちんと向き合うことを、避けてしまっている保育士や親もいるのです。

保育士は、子どもの発達に合わせて、そのときに必要な気づきを与えながら、人として健やかに育つお手伝いをしていきます。年齢ごとの子どもたちの成長と常に向き合いながら、自分もまた大きく成長できるのが保育士の仕事です。

人としての土台をつくる、本当に重要な役目を担っていることを忘れてはなりません。

スポンサー