派遣社員は、いろいろな会社でさまざまな経験を積める

派遣社員は、いろいろな仕事・職種が経験できるので楽しい

あなたは、慣れ親しんだ仕事をずっと続けていきたいタイプでしょうか。それとも、目先を変えて新しい仕事を楽しむタイプでしょうか。

派遣で働く人の中にも、一つの職場で同じ仕事をじっくりやりたい人と、いろいろな会社や仕事を次々と経験していきたい人とに分かれます。

同じ職場で同じ仕事を続けるというのは正社員でもできますが、いろいろな会社や仕事を経験するというのは、派遣社員ならではの働きかたです。

たとえ同じ職種、同じ仕事だとしても、働く会社が違えば、仕事の手順ややりかたが違います。その背景にある文化やバックボーンが違うからです。

一人ひとりが自分の仕事を任されて取り組むか、それともチームで協力して仕事を片づけていくか。あるいは、そのチームや部署だけでなく、他部署とも連携を取るのか。そういった違いも、会社によってあるはずです。

一つの会社で働いていたら気づかないことも、複数の会社を経験したらわかるようになります。どの会社にもあるはずの共通点も、会社ごとの相違点も見えてきます。

それらの経験を積むことで、どういう会社では何に注意したり気を使ったりすれば、うまく事が運ぶのかなどの知恵も身につきます。自分には、どんな環境が向いているのかを見極めることもできるようになります。

どんな会社も、外から眺めているのと、実際に中に入って働いてみるのとでは、大なり小なりギャップがあるはずです。それを自分自身で確かめられるのは、派遣社員の楽しみでもあります。

いろいろな会社のそういうギャップを感じられれば、仕事がマンネリ化することもありません。

派遣社員は、自分のスキル・価値観に磨きをかけることができる

何より、多くの職場を経験するということは、多くの人と出会い、一緒に仕事ができるということです。

人との出会いに縛られることなく、数多くの人の仕事に対する意識、価値観に触れることは間違いなくあなたの役に立つはずです。

「この人の仕事のしかたは効率がいいな」、「この人の仕事に対する姿勢は素敵だな」と思うところは、自分でもどんどん取り入れて、逆によくないと感じるところは反面教師としてけっして真似しないように気をつけることもできます。

幅広い経験を積むことで、自分に向いていると思う職場環境や仕事内容がわかってきたら、今度は条件を絞って仕事を選ぶようにする手もあります。

そこで、一つの職場で長く働くというスタイルに切り替えることもできます。逆に、「最近なんだか仕事がマンネリ化してきたな」と感じたら、職場や仕事を変えてみることだってできます。

その際も、前の仕事の経験はしっかり活かしながら、新しいスキルも身につく仕事をしたいという希望を出せます。派遣社員というのは、将来のキャリアプランを考えながら、その時々のスタイルを自分自身で選べるところが強みです。

自分の隠れた適性を見出すことができる

もし今あなたが、自分の適性がわからないと思っているなら、自分自身ではこだわりをもたずに、派遣会社の提案する会社や仕事をできるだけ幅広く試してみることもいいでしょう。

自分でも気づいていない自分の適性に気づけば、そこから新しいキャリアを切り拓いていくこともできるからです。

人は、自分では予想もしなかった可能性を秘めているものです。それを埋もれさせてしまうなんて、あまりにも惜しいです。せっかくもっている可能性を引き出してみましょう。

そういうワクワクした感じは、1ヶ月~3年というスパンで次々と新しい会社を経験し、比較をするからこそ味わえるものです。

派遣という働きかたを、ぜひ上手に活用してみましょう。ほかの働きかたでは味わうことのできない、密度の濃い経験ができます。

その上で、あなたのこれからのキャリアプランをじっくり練り上げていってください。

POINT

・派遣は、いろいろな仕事を比較しながら自分に合う仕事を探せる。

・派遣は、各職場や職種のベストなやりかたを吸収していける。

・派遣は、いろいろな会社・職種を経験できる。