薬剤師の転職するメリットとデメリット

ものごとには良いところと悪いところと2つの側面があるように、転職にも良い点と悪い点があります。
このあたりも押させておくと、見方が少し変わってくるでしょう。

薬剤師の転職するメリット

薬剤師が転職をすると次のようなメリットが生まれます。

①スキルアップや経験がつめる

新人薬剤師は3年目になると、だいたい一つの薬局で、その薬局にくる処方箋、病院であれば、病院と取り扱う薬や症例などはだいたい把握してしまいます。

薬剤師として職業柄、知識欲が旺盛であり、他種に弥、病気や薬を知っておく方が後のキャリアにとっても有利になることが多いです。

それだけではなく、管理薬剤師や、薬局内で何かの担当につくと経営的な視点、そして、人事的な視点も手に入り、これらも、薬局内のチームワークなどよくしていく上で非常に重要なスキルが他に入ります。

これらが身につきますが、これは、狭い薬局内で行われているだけのため、他の薬局などでは環境が違う場合もあり、他の薬局にいけば薬や病気にさらに詳しくなるだけでなくさらに経験を積むこともできます。

②給料が上がる

給料は同じ会社にいれば、上がっていくケースもありますが、大手の薬局や病院は、その上がりかたは、いまいちです。

理由は各会社により様々ですが、大手は、特に若手を使うことにより人件費を安く抑えている傾向にあります。

そのかわり教育システムがしっかりしていたりして、より詳しくサポートしているメリットもあるのですが、給料面は高く望めません。

病院はもともと経営状態があまりよくない経済的な理由から、給料はあまり上がりません。

では、転職で給料が上がるということはどういうことなのか?
というと人材不足で悩んでいる会社が該当します。

③人間関係が一からスタート

大手企業は異動という方法で、違う人と仕事をすることも可能ですが、中小企業ではなかなかそれができません。

一度人間関係が悪くなると、薬局という狭い空間で、外出時意外は常に苦痛なストレスを強いられます。

仕事をやめる理由として人間関係がありますが、転職によりこういう関係がリセットされるということです。誰も自分のことを知らなければ、当然ですが、知られる、知るというところからスタートをしていきます。

今までの人間関係で悩んでいたものは、一気になくなります。

④自分のライフスタイルが変わる

職場によって、働く時間などがかわり、自分の1日のスケジュールが変わります。

もし、今まで、あまり自分の自由がきかない、休みたいのに休めない環境だったりするものは、人数や会社の方針などで、自分の仕事の時間、その他で時間の使い方が変わるためライフスタイルそのものが変わってきます。

薬剤師の転職によるデメリット

メリットばかりに思える転職ですが、デメリットも当然あります。メリットとデメリットは表裏一体です。

①新しい人間関係からスタート

これは、メリットの裏返しになりますが。人間関係は日々の積み重ねです。
今までいい感じで、円満退職をされた方はこの積み重ねした人間関係がゼロになってしまいます。新規でまた人間関係を構築しないといけません。

人見知りの人にとっては自分のことを理解してもらったり、一から信用の貯金をする必要ができてきます。

②給料が下がる

転職をすると、給料が上がると思う人もいるでしょうが、場合によっては給料が下がってしまうケースも考えられます。様々な条件により下がってしまうケースもあるので、注意が必要です。

また、退職金などの積み重ねた部分もなくなるので、もらえる月給が増えても、生涯にもらえる給料から見たら、下がってしまうことになりかねません。

慌てて、今の会社をやめて後悔をしないようにしましょう。

③新しいことを覚える必要がある

当然といえば当然ですが、薬局や病院によって、取り扱う処方箋が違うと、使っている薬も変わってきます。

それ以外に、調剤内規や、処方医師の癖などもあります、これらがまた一から覚えなくてはいけません。

薬剤師において、薬や病気の勉強はスキルアップにもつながるので、それは嬉しいことかもしれませんが、このような会社や病院の癖をまたイチからというのは、仕事を効率よくこなすために必須なこととはいえ、骨が折れるし、時間もかかることでもあります。