将来の幸せのカギをにぎる「自己肯定感」
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日本の子どもの幸福度に関する、ショッキングな調査結果があります。

38カ国の先進国の子どもを対象としたユニセフ(国連児童基金)の調査で、日本は「身体的健康」は1位でありながら、「精神的幸福度」は37位という結果だったのです。(『イノチェンティレポートカード16子どもたちに影響する世界先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か』英語版2020年9月、日本語版2021年2月)

さらに、日本の若者の自己肯定感の低さを表す統計も出されています。

内閣府によると、他の先進国とくらべて日本の若者の自己肯定感が著しく低いことが分かっています。

「自分自身に満足しているか」の質問では、
「そう思う」と回答した方はわずか10%。「
どちらかといえばそう思う」をあわせても、50%に達しません。

他の国では70%には達しているにもかかわらず、です。

自己肯定感とは、「自分は今の自分のままで良い」と、自分の価値や存在意義を肯定できる感覚や心の状態のことをいいます。

最近では自己肯定感という言葉を目にする機会も多くなり、その重要性を感じている方も多いのではないでしょうか。書店に行けば、自己肯定感がテーマの本がたくさんありますし、インターネットにもそうした情報があふれています。

自己肯定感は、自信をつけたり、失敗しても立ち直ったり、何度も挑戦ができたりなど、幸せな人生を自分自身で切りひらくために欠かせない、生きる力の基礎になります。

もし自己肯定感が低くて、自分自身を認められず、尊重するきもちがなければ、他人に対しても「○○ができていれば愛される」という、条件つきの愛情でしか人間関係を理解できなくなってしまいます。

失敗を恐れて、チャレンジがしにくくなることだってあるでしょう。

そんな自己肯定感は、どのように育まれるのでしょうか。
親や保育者として、どのように育てていってあげられるのでしょうか。それは、心の土台が形成される0・1・2歳の時期の過ごし方が大きなカギをにぎっているのです。

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