IT企業転職の面接において、よく聞かれる質問は、以下の通りです。事前に質問に対する回答を準備しておきましょう。
なぜ、ITエンジニアに転職しようと思ったのですか?
企業は、ITエンジニアに転職するきっかけやその熱量を確認しています。他の仕事だと出社するから、スーツを着たくないからなど、ネガティブな回答は、ダメです。
ITエンジニアは、収入が良いから、リモートワークで働きたいからなど、ITエンジニア以外の仕事で成り立つ回答もダメです。
自分の体験を元に、プログラミングに対する興味やITエンジニアの魅力に、惹かれたことを伝えましょう。
例えば、「Excel VBAで簡単なアプリを作成し、ユーザーに感謝された体験から、物づくりの楽しさを知り、ITエンジニアとして働きたいと思いました。」などです。
これまででITエンジニアに活かせる経験は、ありますか?
企業は、どれくらいITエンジニアとして、活躍できるポテンシャルがあるかを確認しています。
IT経験がある場合は、例えば、「社内広報として、Web制作に関わったことがあります。」などです。I
T経験がない場合は、チームで働いた時のコミュニケーションスルやリーダーシップ力、キャッチアップ力などを具体的なエピソードを交えながら伝えましょう。
例えば、「前職で培ったコミュニケーションスキルにより、会話の中から相手のニーズを引き出して、それにマッチした最適解を提示できます。」などです。
どのようなPC経験がありますか?
企業は、ITエンジニアに向いているかどうかを確認しています。PC経験がない人が、プログラミングを始めても、企業は、自分たちが求めるようなITエンジニアにはなれない、と思っています。
何かしらのPCスキルがあると、今後ITエンジニアとして伸びると思われます。PCを使って、アプリを開発したり、オタクみたいな使い方をしたなどの経験があれば、伝えましょう。
例えば、「ガジェットに詳しいです。」「AdobeやOfficeに詳しいです。」などです。
現在の学習状況を教えてください。
企業は、どのような勉強をして、どのレベルまで理解しているのかを確認します。
また、継続的に学習する習慣がついているのか、自力で成長してくれそうか、も確認します。
未経験者は、ポテンシャル採用になるので、現在のスキルに対して、高いレベルは求められません。過去と現在で分けて、どのくらいの期間、どんな方法で、何の学習をしたのか、を伝えましょう。
例えば、「今までは、ドットインストールや書籍でHTML,CSS,PHPなどを学習しました。現在は、Webアプリの開発における幅広い知識をつけるために、HTTP通信やサーバーについて学習しています。」などです。
プログラミングを学習してみた感想は、いかがですか?
企業は、技術への興味関心が高いかを確認します。具体的にどの技術のどの部分について話すかを決めましょう。
「辛かった。」「動かすのが楽しかった。」など薄い内容は、ダメです。
例えば、「Webアプリのログイン機能の仕組みが、有名Webアプリの裏側と同じ仕組みだと知り、学習意欲が出ました。」などです。
興味がある技術はありますか?
企業は、技術などをキャッチアップしていこうとする意欲があるかを確認します。
「特にありません。」だと、学習意欲がない人と思われるので、ダメです。内容は、比較的新しく、世間でそれなりに使われているものが良いでしょう。
例えば、AWSやDockerなどは、現場でもよく使われている技術なので、良いです。
また、なぜそのような技術をつけたいのか、その技術を使って、どのようなことをしたいのか、などを伝えると良いでしょう。
例えば、「これまでバックエンドの学習をしてきたが満足しておらず、今後はフロントエンドのVueなどの技術を学びたいです。」などです。
ポートフォリオは、どのような工夫をしましたか?
企業は、自分で工夫を凝らして、ポートフォリオを作成しているのかを確認します。ある程度は、動画やスクールで学習した内容でも良いですが、それに加えて、オリジナルの工夫も必要です。
ここまでは教材で、ここからはオリジナルの内容だと伝えましょう。オリジナルでどういう機能があって、どのように使ってもらいたいかを伝えましょう。
例えば、「表で数値を出すだけだと、分かりづらいと思ったので、グラフを追加しました。異常値を分かりやすくするために、異常値に色付けをしました。」などです。
なぜ弊社を希望しましたか?
企業は、その企業の理念やビジョンに共感してくれているか、ITエンジニアとして働く熱意があるかを確認します。
スキルを身につけたいからなど、どの企業でも当てはまる内容は、ダメです。その企業のことを調べ、企業サービスの独自性や企業文化に大きく魅力を感じたことを伝えましょう。
企業と自分の方向性が合っていると、企業は、採用した後に、会社に貢献してくれそうと思ってもらえます。
例えば、「御社は新規サービスをどんどん立ち上げ、幅広い開発工程を経験できると伺いました。様々な技術を身につけ、新しいことにどんどん挑戦させてもらえるような企業で働きたいと考えているため、応募しました。」などです。