Webエンジニアの仕事は、プログラミングやコーディングだけではありません。
顧客とのやりとりやテストなど、多岐に渡ります。それらの仕事内容を経験しておくと、転職する際や、転職後に有利になります。
IT企業は、未経験者を採用する際、教育コストがかかります。実務に沿った流れを経験しておくと、教育コストが下がり、現場のチームにいち早く組み込むことができるので、とても重宝されます。
そのため、実務に沿った流れで、ポートフォリオを作成することをお勧めします。実務では、以下の流れに沿って、行います。
1.要件定義
顧客が今、抱えている悩みや要望をヒアリングします。その内容を解決するために必要な機能やサービスの要件を定義します。その定義した要件を元に、開発プロジェクトのスケジュールやメンバーなどを決めます。
2.仕様決め・仕様書作成
要件定義の内容を元に、システムの仕様を定義します。顧客から見える内容を定義し、顧客にこの内容で問題ないか、確認します。
例えば、Webアプリの画面にある表やグラフの形、ボタン配置などを決めます。
3.設計決め・設計書作成
仕様定義を元に、システムの処理の設計を定義します。顧客から見えない処理内容を定義します。言い換えれば、Webアプリ開発で、コーディングする内容を文章でまとめたものになります。
例えば、Webアプリの画面のこのボタンを押すと、グラフに表示するデータを綺麗にまとめ、表示する指標が切り替えるなどです。
4.Webアプリ開発
設計定義を元に、プログラミング言語やフレームワークを使って、Webアプリ開発を行います。一般的にプログラミングは、このWebアプリ開発の部分のみを指します。
5.テスト
開発したWebアプリにバグがないか、テストをします。想定される操作・処理パターンを網羅的に実施します。
6.リリース
テストを実施して、Webアプリにバグがないことを確認したら、顧客がWebアプリを利用できるように、リリース作業を行います。AWSなどのクラウドサービスを使い、サーバーやネットワーク、データベースなどを準備したり、開発したWebアプリをサーバーにアップロードします。
7.利用者からのフィードバック
Webアプリの利用者から、フィードバックをもらいます。そのフィードバックを元に、Webアプリを改善します。利用者からの満足してもらうことで、次の案件獲得にも繋がります。
8.保守・運用
システムを顧客に納品した後、問題なくシステムが動き続けるように監視します。障害が起きた場合は、復旧作業も行います。