保育園は園児一人ひとりの育ちに、家庭とともによりそう
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保育園は、子どもが1日の大半を過ごす場所ですが、子ども本人からすれば、連続した毎日の成長の中での一部分でしかありません。

「おはよう!」と登園する前には、起床してご飯をたべて、支度しておうちを出発し、道中いろんなものを目にしてから保育園に到着します。ここまでの流れでは、いつもママパパと一緒に関わっていくものでしょう。

当たり前のことですが、おうちにいる時の様子は保護者の方のみが知り、保育園にいる時の様子は保育者しか知りません。

まだ言葉のやりとりが完全ではない小さな子どもだからこそ、発達や成長を支える上で、保護者の方と保育者が密に情報連携し、いかにその子の理解を深く共有できているかが重要になります。

「いつもより少し睡眠時間が短かった」「今日は少しお腹がゆるいみたい」などと、ちょっとした変化や日々の様子については、連絡帳や送迎時のコミュニケーションで共有ができますし、気になる点があれば保護者の方にその都度お聞きして、必要な情報を把握します。

これはどこの保育園でも見られる光景です。

そんな保護者の方との情報の連携で、特に意識すべきことは、「保育園側からの情報」をできるだけたくさん、さまざまな内容をお伝えすることです。実際の保育園ではどんなふうに過ごしているのか、具体的にどんなことがあったのか、ママパパはとにかく知りたいところです。

また、保育者側からしても、日々いろんな場面で、その子らしい姿やちょっとしたエピソードに触れ、ママやパパに伝えたい!と感じることがたくさんありますので、保育園では日々の連絡帳とは別に、月単位でのお子さんの成長を写真付きで記録し、保護者の方と振り返りを書き合う、交換日記のような成長記録ノートを作ります。

保育園で指導計画をもとに保育行い、特に0・1・2歳児は、一人ひとり個別の「現在のその子の姿」「保育におけるねらい・内容」「保育者の関わりや配慮」といった項目をかなり細かく検討して、保育に取り組みます。

「○○ちゃんのためには、こういった保育に取り組んでいこう」と保育園が考えている方向性を、少しでもママパパと共有していけば、より保育園と家庭との関係性が強くなるのです。

日々の連絡帳でも、その日その日のお子さんの様子を共有できますが、「今日こんなことがありました」といったホウレンソウが多くなります。対して、この成長記録ノートでは、お子さんの毎月の成長の積み重ねや、その子らしい個性の発見を、保育者と保護者で一緒に記録し、振り返りながら作り上げていくツールになります。

成長記録ノートを導入するときは、保育者の書類が増えてしまう負担をどうカバーするか、保護者の方にとっても書くのが負担になるのではないか、ということも考えるべきです。

そこで、園内書類の重複している作業を簡素化したり、ICTシステムやスマートフォン、タブレット端末などを導入して業務効率を高めるなどすると、保護者の方にとっても、保育者にとっても、子どもの「その子らしい」成長をたのしむ特別なものになります。

年度が終わる時にそのまま家庭にプレゼントすると、保護者の方も「一生の宝物」と喜びます。

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