小さな子どもの個人差に目を向ける
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0・1・2歳は、子どもによって、発達の個人差や月齢差が大きな時期です。

ママパパであれば、「うちの子はまだハイハイができない」「あの子はもう上手にお話できているのに」など、つい他のお子さんと比べてしまいがちです。

ですが、本来は子どもの発達も、個性も人それぞれです。そして、その違いこそが素晴らしいものです。

周りの子どもと比べて、なにかをできるようになるスピードが遅いと、やはり不安になりますよね。でも、焦ることはありません。

たとえば、トイレ・トレーニングについてですが、小さな子どもにトレーニングをほどこすことはそもそも必要ではなく、その子のタイミングで、トイレにいけるようになればいいです。そのタイミングに、適切なサポートするのが保育者の役割で、おむつが早く取れるのを急ぐ必要はないのです。

そうは言っても、やはり「2歳にもなって、おむつが外れないのは大丈夫なのか」と心配される保護者の方も当然います。そんな時には、家庭での様子をみたり、トイレのお話がでてくる絵本を一緒に読んでみたりなど、子どもが自ら興味をもつような働きかけを試すこともできます。

ただ、あくまでも「やらせる」ではなく、子どもの自発的なペースを見守ることが大切、ということは忘れないようにしたいところです。

ほかにも、たべものの好き嫌いに関してですが、これにも個人差があり、◯◯が好き・◯◯が嫌いというのは、立派な個性のあらわれです。

大人でもそうですが、嫌いなものを「好きになりなさい」と押し付けられたらつらいですよね。それなのに、「きれいに残さずたべようね」と、たくさんたべるようにすすめたり、「たべるまであそんじゃダメ」と注意されながら食事と向き合っていては、食べること自体が嫌いになってしまいます。

小さな子どもたち自身の興味やきもちによりそうことが、すべてのはじまりなのです。

個人差を受け止め、好きなことや得意なこと、その子ならではの魅力をたくさん認めてあげることで、人としての心の土台は作られていきます。

他の子どもと比べたり、「同じことをしなさい」と強制したりすれば、心の内面に健全な根を張ることはできません。

お母さん、お父さんこそが、お子さんの「その子らしさ」を一番分かっている存在です。ぜひ、お子さんのできないことや苦手なこと以上に、好きなことや得意なことに注目して、たくさんの個性を発見するたのしさを感じながら、子育てをたのしみましょう!

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