小さな子どもも立派な「一人の人間」
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みなさんにとって、「子ども」とはどのような存在でしょうか。

0・1・2歳の、まだ言葉もうまく使えない小さな子どもたちを、「大人が手助けしないとなにもできない存在」と思ってしまうことはありませんか?

もちろん、大人と比べれば、できないことや知らないことも多く、さまざまな手助けが必要な存在ではあります。ですが、どんな小さな子どもでも、立派な「一人の人間」として接する心が、子育てにはとても大切です。

日本では、子どもを必要以上に「子ども扱い」してしまい、子どもを一人前ではない、未熟な存在として見てしまう風潮が強いと感じることがあります。

オランダやドイツでは、子どもに対する人権意識が高く、当たり前のこととして、「個」が尊重されています。子どもが一人の権利主体として考えられているです。

海外の子ども観に比べて、周りに合わせることが重んじられる日本では、一人の人間というよりも、「子ども=大人未満の存在」としてくくられているように感じます。

たとえば、まだ言葉を覚えはじめたばかりのお子さんが「おはよう」とあいさつをした時に、「まだ小さいのに、上手にあいさつができてすごいね!」と思われるかもしれません。

イスにじっと座り、先生の話を聞いている姿を見て「1歳なのにきちんと座っていてすごいね!」と感じる保護者の方もいるかもしれません。

ですが、この「○○なのに」という、大人の指標で子どもを評価しようとするのが、行きすぎてしまってはよくありません。

それでは、「子どもを一人の人間として接する」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

それは、「大人がされたら嫌なことは、けっして子どもたちにもしてはいけない」ということです。

ママパパも保育者も、小さな子どもたちからたくさんの学びや、喜びを受け取っています。大人と子どもの関係は、「上下関係」ではなく、お互いが人として対等な存在だと考えられるようになりたいものです。

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