意外に思われるかもしれませんが、園が発信している「求人情報」もぜひ見てもらいたいポイントの一つです。
保育園の保育の質は、「保育者間の関係性の質」ともいえるのです。
保育者は、保育士という国家資格をもった専門職。「士」という文字がつきますが、税理士や弁護士とは違い、一人のスキルだけでは完結しない、チームで働く仕事です。常に協力することが求められる、特殊な専門職ともいえるのです。
そして、専門職であることから、同じ「保育」という仕事でも、保育者が考える良い保育のあり方、大切にすべき保育の方法というのは、それぞれの認識にかなりの差があります。
同じ志、同じ子ども観を共有できる保育者でなければ、保育の方法に「私はこう思う」「いやでも、前の園ではこうだったから」などと食い違ってきてしまうのです。
ただ、保育園は保育士の資格をもった保育者がいないと成り立ちませんし、保育業界は長らく「保育士不足」が深刻な問題になっています。
どんな保育園でも、転居や家庭の事情などで、退職する保育者は出てきます。本当は自分たちの保育園の価値観を共にできる人に来てもらいたくても、「とにかく保育士の資格をもった人を集めないと」という差し迫った状況が起きる時があります。
それでも、保育に対する思いを共有できる人を迎え入れて、園の保育の質やチーム力を保ち、高めようと考えているかどうかが、求人情報にも表れるのです。
応募者からすれば、給与の高さや、福利厚生が充実しているなどの待遇面も重要ですが、そればかりのアピールが目立ってしまう園よりも、「どんな保育を目指し、それに共感できる人を求めている」というのが求人情報から読み取れるような園の方が、保育の中身に時間も労力もかけられるものです。
お子さんを預かる保育園が、どんな考えで保育者を採用しているか、ぜひ、採用サイトや求人情報をチェックしましょう。
まとめ
保育者自身が園の保育に想いや情熱をもっていることがたいせつ