小規模保育の特徴として、保護者の方との連携が取りやすいところも挙げられます。
たとえば、100人の園児がいる大きな保育園では、毎朝、おなじ玄関に100人の保護者の方が来ることになります。大きな保育園といえども、玄関のスペースは限られているため、なかなか立ち話をして口頭でコミュニケーションする時間はとりづらいものです。
保護者が着替えやおむつのストックを補充するなどの支度・準備で保育室まで入室した際も、保育室には園児たちがいるわけなので、なかなかゆっくり話すことはできません。
一方で、小規模保育園だと、一番大きなところでも園児定員は19人で、この19人の保護者の方が一挙に玄関に訪れることはまずないため、送り迎えの時に保護者と保育者が口頭でお話しできる時間も格段に多くなってきます。保育園の入り口が保育室と近いため、保護者の方の送り迎えの際に出迎える保育者だけでなく、近くにいる他の保育者も顔を見せてあいさつができるのも利点となります。
また、子どもたちも、お友だちのママやパパの顔をすぐに覚えて、あいさつをしたり、話しかけたりしあって、日常的にさまざまなやりとりをたのしむ様子が見られます。
保護者の方も、保育園にいる全員の子どもたちの名前や顔をすぐに覚えいきます。
これは大きな保育園でも見られる光景ですが、人数が少ない分、より親近感がわき、「まるで大きな家族のようですね」と、これも小規模保育の魅力の一つだと言えます。