派遣社員は、残業せずに自分の時間を確保できる

派遣社員は、理不尽な残業から解放される

派遣社員に、どんな点がメリットかと聞くと、残業や休日出勤がないことを一番に挙げる人が数多くいます。

正社員で働いた経験のある人に、残業について聞くと、「忙しいときは毎日終電近くに帰っていた」、「その日の残業がいつ終わるのか予想できず、アフター5の予定を入れられなかった」という声が多いようです。

仕事が定時に終われば、1日の時間を有効に使えます。実際、正社員から派遣社員へと働きかたを変えて、「前からやってみたかった習い事ができるようになった」、「スポーツジムに通えるようになり、運動不足が解消された」、「仕事帰りに友人と食事の約束ができるようになった」などといったライフスタイルの変化を挙げている人がたくさんいます。

残業も、自分の裁量でするならまだ許せるかもしれませんが、職場の誰かの依頼で残業を強いられるとなると、自分のスケジュールを立てることができないので不自由です。

ましてや、古い体質の会社になると、自分の仕事が終わっていても上司が残業で残っている場合は、上司が帰るまで帰れないというところもあると聞きます。

こんな理不尽なことは、派遣社員の場合、考えられません。

誰にとっても1日は24時間。それを変えることはできません。仕事はしっかりしたいけれども、自分の時間も確保したいという人にとっては、残業がほとんどないというのは、仕事選びの大きなポイントになっています。

派遣社員は、サービス残業もなくなる

仕事が終わる時間がきちんと決まっているということは、集中力を維持しながら、仕事に向き合うことにも役立ちます。今日の仕事は何が何でも定時に終えなければならないのですから、それだけの責任と緊張感をもたざるを得なくなるからです。

もちろん、派遣先で残業の依頼を受けて、自分でももう少し働いて稼ぎたいという気持ちがあるなら、積極的に残業してもまったく構いません。

残業分はきちんと残業時間分しっかりと支払われます。原則として、8時間を超えて残業した場合は、時給が25%割り増しになります。今も多くの職場で問題になっているサービス残業やつきあい残業など、派遣社員にはあり得ません。

大切なのは、自分が定時に帰りたいときには帰れる、残業してもいいと思ったときは、きちんと対価を得て納得してできる、ということです。

自分以外の他人の都合で残業を決められたり、仕事もないのに無駄に拘束されるということが一切ありません。

派遣社員は、主体的に生きて健康な生活を送れる

完全に自分の意志で、仕事を終えた後のスケジュールを立てられるようになれば、毎日がずいぶん主体的になるはずです。休息や睡眠の時間も取りやすくなるので、仕事の疲れを翌日にもち越すということもあまりなくなるのではないでしょうか。

仕事も自分の時間も楽しむためには、できるだけ健康を維持することが大切です。正社員として残業の多い会社に勤めていた人が、体調を崩してそれ以上勤め続けることが困難になるという話もよく聞きます。

みんなが同じように、体力の限界ギリギリまで働かなければならないような環境では、とても安定した働きかたができるとは言えないでしょう。

何に安定を求めるのかは人それぞれです。

一番はやはり一定の収入が得られることだと思いますが、時間の余裕をもった生活で健康を維持し、長く仕事を続けていけるということも、一つの安定の形に違いありません。

なお、絶対に残業をしたくないのなら、あらかじめ契約の際にそういう約束をしておくことができます。派遣の仕事の場合、仕事をスタートする前に自分の意志をはっきり伝えておくことが、職場で気持ちよく過ごすコツでもあります。

遠慮せずに自分の働きかたの条件として提示してください。

POINT

・派遣は、限られた1日の時間を有効に使える。

・派遣は、自分の人生を主体的に生きることができる。

・派遣は、残業せずに健康な生活を送ることができる。