アパレル業界は、事業部全体やブランド全体をマネジメントする立場など、管理する規模が大きくなればなるほど、基本的な給与、年収はアップしていく事になります。
しかしながら大型店ではない、小型店で年間売上が一億円程度の店舗のキャリアを何年積んでも、基本的な給与は上がらないケースが多くあります。
一年間で、実際に店舗で作った売上と自身の年収は比例する事が多く、その組織の中で一番の稼ぎ頭となる店舗というのは、一部の上位店舗に集中するので、その少ない椅子を奪い合っても、その中で勝ち続けるのは容易ではありません。
店舗数が増えれば、事業部全体やブランド全体の売上額は増加しますが、その一店舗一店舗の売上を伸ばすのは、そもそも今のアパレル市場では容易ではないはずです。
また、一店舗増えるという事は、会社全体の店頭スタッフも増えるという事にもなり、結果としては得た利益をただ按分するに留まり、店長や店舗スタッフの給与が店舗数増加とは連動しないケースがほとんどです。
年収を増加させるためには、エリアマネージャーや、複数店舗の店長、という自分の管理範囲を拡大するパターンがまだ可能性としてはあります。もしくは、前述したブランド全体のマネジメントなどに携わるのが本筋になるかもしれません。